2013/01/08

シーユーアゲイン

朝、目を覚ますと今日は比較的明るい。二度寝をする。起きてからシャワーを浴びて朝御飯を食べる。色彩が暗めの朝ともお別れかと思うとなんとなく残念。その後は散歩する。気分はひらけて行く。もっと一人で全然知らない街に行き歩けば良かったなと思った。まだまだ先が長いから機会はまたあると思うので、その時が来たらパッと動けるようになっていたい。オランダでの日々は短かったけれど色が濃くてとても充実していた。気分が晴れた。誘ってくれた姉に本当に感謝をしている。そして、準備を整えてから空港へ。空港に着き、バーガーキングにてハンバーガーとポテトを頂く。オランダのジャンクフードはことごとく美味しかった。帰りは、ベルギーから来た子供のショーンと妹のジェシカ、左で右に赤ちゃんを連れた千葉から来た若い女の人だった。楽しかったけれど家に着く頃にはヘトヘトになっていた。窓から見えた寂れた団地群に凄い春のような色の郷愁を感じた。少し前と景色が変わって見えた。色々な自分を取り囲む物事に、始まりであれ終わりであれ挨拶は必要。今日という日は飛行機の中でも、バスの中でも、部屋の中でも殆どの時間目をつむっていた。これでオランダ日記を終えようと思う。何か新しいことを始めたい。来月はLIFE IS WATERで企画します。

昔々と変わらない街

目覚ましを朝の6時にかけておいたのだがそれより前に目が覚める。まだ真っ暗だ。シャワーを浴びてから準備を整えて朝御飯を食べてから外へ出る。今日は今までで一番遠くに出掛ける。1000年以上前の建造物が残されて使われている街マーストレヒトへと向かう。昨日の疲れが残っていたので三人でレッドブルを飲む。レッドブルはこの旅では予想外の発見だった。元気でいられるならとりあえずはいい。ロッテルダム中央駅から列車に乗ってユトレヒトまで行き、ユトレヒトからマーストレヒトまで2時間半の旅。話はそれるのだが、見る人見る人がとても映えている。外人さんをここ何日かたくさん見て、自分は完全にアジア人で日本人なんだなとちゃんと理解した。こんなことを考えるとも気になるとも思ってなかったけれどそんなことは全然なかった。やはり自分という人間がそこに重点をおいていなくても、こうして持っている形は紛れもなくずっとそのままの形で見られて死ぬまで存在し続ける形なんだなと思った。ちゃんと理解出来たことはとても良かったと思う。この環境にずっと身を置いている姉は偉いと思う。またそれが彼女にあっていたんだなとも思った。さて、元に戻ろうと思う。マーストレヒトは空気が独特であった。マーストレヒトは厳かでよく映画で見るような中世の街であった。暗くて静かであったのが印象的だった。お昼にチャーミングなイラクの方がウェイターをやっているピザ屋さんに行く。出てくる料理出てくる料理美味しい。半分の料理が注文が届いていなくてこなかったが、一品一品の料理の量が多かったのでちょうど良かった。その後は、教会、お店などをぐるぐると周る。時間の経過と共に景色に目が慣れこの街を好きになっていく。暗くなる頃には完全に好きになっていた。有る建物の殆どが古くてきれいで歴史が見えていい建造物。テレビの中でしか見たことがなかった絵のような街であった。帰りに駅のジャンクフード店で買ったポテトスペシャル美味しかった。オランダの人は沢山ソースをかけるということが分かった。明日、日本に帰る。オランダでの年越しと年明け最高だった。お金が殆ど無くなったけれどいろいろ考えられて良かった。夜は帰ってからハイネケンを飲んで寝た。

2013/01/07

静かな郊外へ

昨日の夜に無理したせいか、早くに寝たのだが自ら起きれず起こされての起床。散歩。近くにいつも行く川があるのだけれど、晴れていたせいかチカチカと光っていてきれいだった。帰ってから間も無くしてリックさんと姉が来る。今日はリックさんの家族に会う。少し早めに家を出て目的地のヘムラートラーンへと向かう。列車に乗って30分くらいで着いた。近い。駅の外へ出るとリックさんの父親のディックさんが迎えてくれた。とてもチャーミングな人で安心する。車に乗り、川を渡り、10分くらい走った場所に家があった。郊外のほうが雰囲気も道も都市に比べてきれい。静かで落ち着いた場所だった。家に着くとリックさんの母親のヤニーさんが迎えてくれた。身体中からパワーが溢れているような方で明るくてオーラに溢れていた。少し話した後で外に散歩に行く。墓地に行ったのだが、緑の濃い場所で落ち着いていてきれいでした。あまり経験のないヨーロッパのアンビエントだった。その後家に戻るとリックさんの兄弟夫婦が来ていて子供だらけだった。ただ躾けられているせいなのか静かに一ヶ所に固まっていた。皆愛想がいい。ツインピークスみたいなシュールで掴めない印象をなんとなく受けた。文化の違いかなと思った。ここからが長かった。途中、頭の中で街を創りそれぞれの都市の市長を決めれる時間があるくらい濃く長い時間であった。ずっとジッとしていた子供たち偉いなと感心した。その後は豆とソーセージのスープを飲み話をして帰ってきた。夜はお酒が周って疲れて眠ってしまった。

2013/01/06

心象風景周辺街

早くに目が覚めたのでオランダでのあれこれを記してからまた寝た。その後は起きてすぐにミーントの街を散歩。途中市場があり、一通り周るがろくな物がなかった。そういえば昨日買ったウォークマンが壊れていて動かなかった。あんまり信用してはいけないのだと知った。牛乳とペプシマックス(かなり美味しい)を買って帰る。部屋に戻ると姉が来ていた。少し前に来たようだった。今日は昨日の教訓を踏まえてか、早くに外に出て目的地に向かう。列車に乗ってデンハーグまで行く。駅によって街並みが結構違うのが、東京に住んでいる自分にとっては嬉しい。そのままデンハーグ市立美術館に行く。モダンアートの殿堂的な場所らしい。そして、一通り見る。ファッキンスペシャルソーマッチだった。来るとこまで来たんだなあと感傷的になり、人間って凄いなって生まれて初めて思った。肖像画の数々が言葉を失うくらい透明できれいだった。宗教画もとにかく細かくて潔くて真面目で良かった。夜はチャイナタウンに行き姉が行きつけの中華のお店に行く。大衆的な雰囲気と店の佇まい、安くて美味しかった。アルコールが一切置かれてなかったところにもこだわりが感じられた。次に母が気になったいかにもヨーロッパなお店で麦酒を飲む。暗がりでオレンジな雰囲気が良かった。その後、ライブハウスに行くともうロッテルダムジャズオーケストラが始まってしまっている。かなり格好がよろしい。ふたりギターがいて、一人はこのバンドの看板なのだろう口髭はやしたジムオルークみたいな感じのラテン気質の老紳士。もう一人はリトルダンサーのトーマスベルを大きくしたようなダウナーな雰囲気の若者だった。とにかくオールドオルークが歌うように弾くギターを地で行くような人で無茶苦茶カッコいい。その姿から目を逸らさず坦々と着いていくテクニックを持った若者。二人とも最高だった。オーケストラもかなり良かった。その後は帰ってから泥酔してカイトマンオーケストラを見る。そして倒れるように眠った

2013/01/05

ハッピーヘル

昨夜、随分遅くまで眠らなかったせいか今日は動き出すのが遅かった。シャワーを浴びてから昨日の夜に中華店でテイクアウトしたナシゴレンを食べる。美味しい、、、窓の外を見て雨が降っているのが惜しいなと思う。姉が来てから今日一日について相談をしてから(途中、意識を離して完全に宇宙とテレポートしている人間の存在を確認して驚いたあとで笑った)外に出たら雨が止んでいた。駅に出てからそのままアムステルダムへ。窓の外に見える羊や牛。会社や農場、壁にスプレーで描かれた延々と続く様々な絵などを見ていちいち胸が躍る。頭の中で花が咲き、木々が生え葉っぱを付けていくような感覚。アムステルダムはロッテルダムと比べると都会で洗練されていた。ロッテルダムがオランダ人のあまりいない移民者たちの街だとすると、アムステルダムは観光の街なのかなと思った。久しぶりに渋谷のような人混みを見て、少し胸がざわつくがきれいな街並みをトラムの窓から見ている内に元に戻り平安に。中心部から離れ人混みのない場所に行くとどこか安心するのは幼い頃から変わらない。話は突然変わるがLIVE盤のジョンフルシアンテのコーラス凄まじかった。今、ジョンフルシアンテがソロで音源を出しまくっている訳が、音が耳から入って頭の外に出る頃には何となく分かった。ただ、世界中の人が言っていることだろうけれど、レッドホットチリペッパーズは本当に皆凄いんだなと置いてあったソロなども一通り聴いた後で思った。話が逸れたので元に戻す。エルミタージュ美術館で最初に見たのはチケットを買うために並ぶ長蛇の列。その列を恐れて他の場所でチケットを買おうとなる。トラムを待つ駅で子供連れたオランダ人の母親が大きな声で讃美歌のようなメロディを歌っていた。日本の人は、他の人が来ると声を消すがオランダの人は逆に聴かせるために大きくすると姉が言っていた。少し前にエレベーターで一緒になった人が口笛を吹き始め、結局降りるまで吹いていたのだが、あれは自分に聴かせてくれていたのかと気が付いた。中央駅に行きチケットを買いエルミタージュ美術館に戻る。途中、街中でやっているボロ市に連れて行ってもらう。身体中に刺青をいれている男がプリントされたものと、修道士たちが煙草を吸っている姿が印刷されたTシャツ。CDウォークマンを購入した。エルミタージュ美術館はある絵ある絵が凄かった。ゴッホ展と印象派展が同時開催していた。ゴッホは印象的だった。歪なんだけれど感情があって見ていて体力を奪われた。あんなに生々しい絵を見たのは初めてだった。思想がガッチリと自分の中にあって、そこから目を離せなかったし離さなかった人なんだなと理解した。逆に印象派の人たちはゴッホに比べて生活にゆとりを持っていたのか、洒落ていて洗練されていた。ゴッホがハードコアならこちらはクラシック(技術)という印象を受けた。印象派の中では特に人というよりも光と自然を見ていたというモネが自分は好きだった。本当にきれいで自然に声が出た。モネの印象が変わった。その後は、COWという名のステーキ屋で夜ご飯を食べる。美味しかった。オランダは量が多いのが嬉しい。それからジャガイモが好きなので毎日フライドポテト食べれていて嬉しい。帰りのトラムの中で隣の隣に座った家族がずっとふざけて奇声を発していた。あまりにノイジーな存在の在り方に周りが困っていた。ハッピーヘルだった。一日歩いたせいかとても疲れた。明日は夜にライブハウスに行くから楽しみ

2013/01/04

sensi seedsの人々の断固とした反対

またとても早く目が覚めた。昨年一年で自分はあまり寝なくても大丈夫な身体を手にいれたようだ。思い起こせば、あえてしない無理をしようと思い全力で無理しているような感覚のまま生きていたなとツインピークスのサウンドトラックを聴きながら思った。朝食をスーパーマーケットに買い出しに行く。オランダは食料が安い。買い込む。帰ってから、分からないわ分からないわと言いながら感覚のみで洗濯機と乾燥機を動かしている母に胸を少しうたれる。その後にご飯を食べていたら姉が十個目の広場駅からこちらにやってきてくれた。姉の友人に髪を切ってもらいに行く。沖縄出身の姉の友人のお嫁さんもオランダ人の旦那さんもまあ洒落ていた。見る角度によって見え方が違う変わった髪型になっていて気にいった。本当は顔が隠れるくらい伸ばしたいと言ったらお嫁さんから遠回しにおやめなさいよと言われ、よし!やめよう!と思った。二ヶ月に一度はこれからは切ろうかなと少し思ったオランダの午後でした。その後は街に出て酒や服やポスターを買う。気にいったものが買えた。夜は中華を食べた。そこからずっと麦酒を飲んでいた。今夜は息を潜め本でも読んで寝ようと思う。オランダに来てからサルトルを読み始めたが、正直あまりグッときていない。今は人のおもひでぽろぽろを読むような精神状態じゃないのかなと思った。明日は遠くに行く。

2013/01/03

森のような人間

今日も早くに起きた。まだ夜のように暗い。リックさんに挨拶をして、スープを飲み、明るくなってから散歩。それにしてもオランダにいる人は速度が速い。オレも五倍速で生きる練習を始めないとなと思った。今朝の散歩も良かった。光の加減がちょうど良かった。お昼は自転車を借りに駅に行く。そして走る。やっぱり見る建物見る建物素晴らしくいい。建物の中も大体いい。オランダの芸術の力の抜け具合はなんかいい。途中、会社の休憩時間に散歩しているリックさんにたまたまロッテ川で会う。不思議で面白い人だなと会う度に思う。姉が好感を抱いたのが何となく分かる。自転車を借りるのは日本とは違い色々と手続きが多く有り戸惑った。受付の黒人の方が嫌なことが多いのか悲しみに溢れていた。用紙に文字を書いている時にそれが爆発していた。ジョナサンみたいだった。自転車を返してから、お昼に林檎のパンケーキを食べ、その後イタリア料理を食べた。スパゲッティの麺が変わっていた。どちらも美味しかった。姉の話に耳を傾けていた。3日間ずっと話している。どこにいても大変なんだなと話を聞いていて分かった。ずっと話せる時間が持てて良かった。その後は、遅れて来た母を迎えに空港に行く。母はこの頃ずっとかなり元気だ。姉も見て安心した様子だった。宿泊する建築士が建てた激安施設に行く。かなり美しい。建築士に会う。余裕があって世界が広いなってちょっと話せば分かるような老紳士だった。CDの置いて有るスペースを見て、モダンラバーズがあって興奮した。夜に母と姉は同じ調子で似ているようでいて、全然違う考えを目の前で延々と言い合っていた。自分は麦酒を飲みながら耳をすませていた。最後は眠けに襲われ白目をむきながら聞いていた。昔からそうなのだが、二人とも相手に譲ることをしない。疲れそうだけれどそこが一切変わらないって良いなと白目をむきながら思った。いい夜だった

2013/01/02

晴れていく

今日も早めに目が覚めた。朝にシャワーを浴びてから一日を始めるのはとても良いということを今更ながら知った。身体の調子がとても良いし、外側へ意識を持っていきやすい精神状態になる。出来るならば日課にしたい。朝に雨が降っていたが、10時過ぎに止んでその状態のまま晴れた。なのでまたひとり外に出て街を練り歩く。昨日の今日のせいか、人が街に全然おらずガランとしている。雨の後だから空気が良くて気持ちが良かった。興味を持った道を片っ端から歩いていたら、迷い自分が何処にいるのか分からなくなった。とりあえず、でかい建物が遠くに見えたのでそれを目指して歩いた。そしたらば、途中教会を見つけたので自分がもっと強い人間になれるようお願いしようと思い迷わず入る。中ではミサが行われていて皆で讃美歌を歌っていてとても良かった。その後は姉を呼び出しそのまま、動物園に行く。とても楽しかった。特にあまり動かないワニやトラやカメなどが好きだった。晴れていて気分が良い。途中で食べたパフェが美味しくてオランダは売っているお菓子が本当に外さない感じで美味しいなと思った。後、いる子供がみな良い意味で変わっていてノスタルジーだった。地面から何かを拾っては自分の手袋に入れて何かを貯めている子供が気になった。途中、大人の人から何を探しているの?と聞かれていたが、首を横に振りその場から逃げるようにいなくなって別の場所でまた探して手袋に入れていた。その一連の動きに好感を持った。帰ってから夜ご飯を頂く。魚の揚げ物と生野菜。生野菜がこんなにも有効なものだとは思っていなかった。鳥のスープ美味しかった。夜の8時くらいにチャイナライトという、中国人が作ったもののライトを埋め込ませた展示ショウを見に行く。場所が結構遠いが街を歩くだけで楽しい。展示ショウは郷愁や胡散臭い感じ、素朴さなど色々な要素が見えて圧倒された。姉が気にいったみたいで、ロッテルダムで一番好きな場所が出来たとこの奇妙な空間に興奮していた。でも料金が高いから二度と来ないと言っていて笑ってしまった。これを好きになるって山塚アイみたいだと思った。帰りにカフェに行って麦酒を飲む。色々と話せて嬉しかった。夜の道は何となく恐い。危険だと感じたらすぐに避難することが無事故でいる一番の方法だと言っていて納得がいった。帰ってからジャックダニエルを飲んで寝た。素晴らしく濃い日だった

2013/01/01

一日目のロッテルダム

朝早くに目が覚めた。そのままぼんやりと過ごす。昨日からやけに寝ているような感覚で身体の状態がとてもいい。8時くらいになってもオランダの朝は日本より暗くて静かだった。バスタオルの多さに感動した。明るくなった頃からあちらこちらで花火が鳴っている。時間が経つと共に大きくなっている。そういえば、昨日テレビでダーツの試合がやっていてリックさんが見ていた。あまり動かないPlayerと画面。太った男たちの緊張感ある一刀一刀、とてもシュールなものだった。色々番組がある中であえてダーツの試合を選んで真面目に見ているリックさん良いな〜って思った。朝はパンとハムと生のトマトと胡瓜を食べた。とても美味しかった。ロッテルダムで買い物。ケバブ店に入りお昼を食べる。ジャンクで安くて量が多い。最高だった。ポテトをそれは沢山食べた。図書館とキューブハウスを見た。街も含め、ある建物がすべてがしっかりしていてきれいで本当に好きな感じだった。とても楽しい時間だった。その後は頼んで一人での行動にしてもらって、その時間は自転車で走り回らせてもらった。寂れた路地や団地群、河沿いの木々の並ぶ道、すべてがきれいでただただ心は拓けていった。ただ中心の道は人々の自転車の走るペースが速くて基本的にスローテンポのこちらは最初やや手間取り泡食った。帰ってから、夕食。姉の作るものは昔から変わっていて美味しかったのだが、今回も全快でした。モグワイの新しいのをリックさんから聴かせてもらったのだけれど凄かった。怪物ぽかった。色々と聴いたがWEENとWEEZERが印象が深かった。新年になる10分くらい前から外での花火が一斉に強くなり、それからそこからずっと、四方八方から延々と花火と爆竹が早いペースで連続的に放たれていた。全部市民(若者や子供が多い)が放っているみたいだが、花火の大きさとクオリティの高さに驚いた。たまたまやっていたテレビで久しぶりに見たクリスティーナアギレラにも驚いた。ピンクも凄かった。外でライトを持ちながら凄い勢いでずっとひとりで踊っている人がいた。素晴らしい年明けをただただ楽しんだ。いい日だった